日光市議 阿部かずこ  みつばち通信

市民活動から議員へ。皆様に様々な情報をお届けします。みつばちが花から花へ飛んでいき、受粉し花を咲かせるように、情報が届きそこで花咲くようなことが起こるといいなと思ってます。

波乱の6月議会

議員定数24人決定!

 
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来年度の市議会議員選挙で、議員定数が28人から4人減を決めるなど重要な案件がてんこ盛りだった6月議会。

これをまとめて報告は、長文、どころか。。。

なのでわけて報告します(((^_^;)

 

議員とは?

 
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議員削減が市民の利益になるのか。議員とは何か、突きつけられた思いの中で、昨年6月より市議会議員定数等検討調査特別委員会で話し合いを重ねて来ました。議員の考え方が一致せず、記名投票で決めることになり、19日委員会で投票で定数が決定。

投票結果は議員定数24人が16票、26人が7票、25人が4票でした。議長は投票に加われません。過半数超えにより24人に決定。来年度の市議会議員選挙で適応となります。

 

私は26人と投票

 

投票箱に投票する際に議員の重みを感じました。これから議員になろうとしている人への責任も感じました。

議員を減らすデメリットの方が多いと考え26人としました。日光市は全国で3番目に広い面積を持ち、栗山、足尾など過疎地域の疲弊が激しく課題が大きくなり、栗山、足尾の声を届ける地域議員が今後も必要だと考えてます。

しかし定数削減で得票があがり、人口減少の激しい両地域では当選しにくいこと。複雑な世の中で、国の政策も次々に変更され、議員の仕事が増えていること。議員には1市民でも当選しやすい得票数であること。

これらを考えると議員を減らす事で、市民自身の不利益が大きいと判断しました。

 

日光市議員報酬は38万円

 
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デメリットを防ぎ、議員を減らすなら、議員が議員活動だけに専念出来き常時議会開催が出来る体制を整える必要があるでしょう。そうであれば議員報酬だけで生活が出来て、議員活動にかかる経費が含まれた報酬が、必要だと思ってます。


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日光市議員報酬は額面38万円といっけん高いですが、所得税で毎月77、000円差し引かれ、市県民税も1期に10万ほどと高額。国民健康保険料も払うと手元に残るのは23、4万円ほどでしょうか。

日光市では世間で話題の政務調査費がありません。視察経費が出るのは、常任委員会と会派の視察。それが政務調査費に該当するとの説明を受けてます。東京等行ってる視察は自腹です。

招待される懇親会経費も馬鹿になりません。市民の方や後援会の方々へのニュース発行に1回6万円ほど。

どこへいくにもスーツ。本当経費がかかるのが議員。これでは家族は養えないので、副業がなければ厳しいです。日光市議員で専任は6人ほどでしょうか?

こういう実態が知られてないですね。

 

25人

 

25人が良いとも考えました。常任委員会の構成を考えると25人が妥当かなと。常任委員会の役割は議員の仕事の中で大きいと思ってます。市の全ての案件を全員でしていると、時間がかかり、効率的でない。そのために市の政策を4つの常任委員会に振り分けて討議してます。

総務常任委員会、産業観光常任委員会、市民福祉常任委員会、教育建設水道常任委員会。25人だと議長は委員会に所属できないので残り24人で6人それぞれの常任委員会に所属出来ます。

1つの常任委員会に2年間所属(継続も可能)して視察にも行き、関係機関へのヒアリングしたり、常に動いてます。私は教育建設水道常任委員会の副委員長。委員長・副委員長は打ち合わせがあったり、関係機関のイベント招待で多忙となります。

 

常任委員会の重要性


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常任委員会定例議会開催と関係なく随時開催してます。

7月2日に日光市で初めてウルトラマラソンが開催となりますが、運営について不透明で、所管である私たち委員会に報告もありません。そこで5月24日急遽委員会を開催し教育委員会に詳細を聞きました。

そこで明らかになったのは、予定では市がウルトラマラソン経費助成に1000万円出すと聞いていたのが、ボランティア不足で市の職員が当日運営に245名も出ることになり、その際の職員の手当が経費に計上されれば、1000万円の助成では済まないという事がわかりました。

この期に及んで全体計画の予算全体が見えない事はおかしな事です。そのために、開催経緯等様々に各委員が質疑し、ウルトラマラソンをやることで、市にどんなメリットがあるのか、デメリットは何か糾明し、厳しい質疑となりました。

中でも委員の中にマラソン経験者がおり的確な質疑が展開されました。私も計画はいつからしてたのか、主催の日光市をランナーの聖地にする実行委員の体制について聞きました。10ヶ月前から企画、他のウルトラマラソン体験する事もなく、常勤1名と非常勤1名で実施。そのような脆弱な体制でこのような大きなマラソン大会の企画自体に無理があると思いました。

開催後の質疑も必要だと委員会で決定。このように市の事業の監視が議員の重要な役割です。なのに定数削減で常任委員会の参加人数が減り、多様な意見が出にくくなり、執行部の提案のチェック難しくなります。

 

議案第42号
日光市休養施設条例の一部を改正する条例の制定について
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10月1日再開の国民宿舎かじか荘のリニューアルに関して、宿泊費が2倍にもなる議案でした。本議会前の全員協議会で議案説明の時に、通常は委員会附託案件なので、質疑がないのが通例ですが、地元の議員の質疑がありました。利用料の算出根拠など。

納得が行く答弁ではなく、附託となった観光産業常任委員会の審議でも紛糾しました。特に議会へ報告がなかった点、申し訳無かったと副市長が謝罪するまでになりました。

料金に関して説明すると地元に言いながら、地元の利用が少ないから、説明不要との答弁にそれはないだろうと、委員でないので、発言出来ず、傍聴中「おかしいだろう」と野次を飛ばしそうになりました。

結果附帯意見をつける異例の形で議案採択となりました。

 

議員に様々な立場の人がいることで、市政のチェックが行き届きます。福祉に強い人、経済に強い人、地元のそれぞれの課題に向き合う人、議員になってそれぞれの議員の持ち味の良さを知りました。人数が少なくて良い事はありません。市政問題は広くて中々全ての問題を議員一人で網羅出来ませんし。

 

 がけっぷち(益子町にて)
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前回私が最下位当選。938票。4人減で私はがけっぷちにいます。そんな心境の時に、「がけっぷち」というお店が(((^_^;)

女性の、市民の議席を守りたい。定数削減で最下位当選の得票数があがります、頑張らないと。

 

1000人の知り合いがいますか?

 
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いない人がほとんどですよね(((^_^;)がこれほどの知り合いがいないと当選難しいのです。実際は知り合いが知り合いの方を紹介などして苦労の末に当選するのが現実です。特に女性は厳しい。男性が社会的なポストを占める中で、1,000人以上の人に認知されるポストで女性が活躍することはほとんどありません。私も一市民からの立候補。最近各地で落選する市民派議員の現実みました。地盤・看板・鞄のない身での当選する厳しさ、痛感してます。

 

議員の姿が見えない

 
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そういう声で、議員不要論がわき、定数削減の動きが各地で出ています。私も議員としての知名度がありません。やっとニュースを出し始めました。月曜日に街頭演説も始めています。

説明責任を果たし、議員の必要性をわかって頂く努力を重ねて行くしかないのでしょうね。