日光市議 阿部かずこ  みつばち通信

市民活動から議員へ。皆様に様々な情報をお届けします。みつばちが花から花へ飛んでいき、受粉し花を咲かせるように、情報が届きそこで花咲くようなことが起こるといいなと思ってます。

協働の極意を学ぶ~濃密すぎて( ̄0 ̄;)ヘトヘト~


4月20日(金)から21日(土)の2日間【NPO法20周年記念:これからの20年も、社会に貢献できる支援者を目指す人のための踏み込んだ支援と協働に関する合同研修会】

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【第①部】
先駆的なしくみ事例から学ぶ、協働推進のこれまでとこれから
(ソシオマネジメントスクール)
〇日時:2018年4月20日(金) 10:00~12:00
〇会場:岡山市勤労者福祉センター
〇講師:川北秀人さん(IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]代表者)
〇内容:協働の必要性が指摘され、先駆的な取り組みが始まって20年。しかし、うまく進んでいない地域が大半です。先駆的なしくみづくり事例を学ぶとともに、「協働環境調査」の自己採点(事前課題)に基づいて、課題の原因を確認し、改善策を作成します。協働のしくみづくりを基礎から見直す1回完結の講座です。
〇主催:IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]
〇共催:中国5県中間支援組織連絡協議会

 

川北節健在

 

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緻密なデータ分析と辛辣な物言い、川北節を10数年ぶりに聞きました。行政の協働が進まないのは行政が本気じゃないから、と一刀両断。事前課題も出ていました。まず自分で考えてみろ、との課題が出されてました。川北さんの研修会は聞いて済ませたいは通用しません。

 
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少子高齢化の深刻さは、住民自治を進める他はない。それを後期高齢者、独り暮らしの増加をデータで示し、高齢の女性の独り暮らしが多いのに、自治会長が男性で、女性の事がわかるのか、そこからして間違ってる。

協働の条例は各地にあるが作りっぱなし。協働の目標も行政にない、だから評価もない。ルールなきところに良い協働は生まれない。

 
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財政難で扶助費が賄えない時代に突入している。公共施設マネジメントを進める、要介護者を予防・回復させる事が最大の予算削減効果だ、等議員には最適な内容でした。

 

【第②部】
この20年でNPOと支援はどう変わり、これからの社会のために何をすべきか。~課題解決に本気で挑むための協働・コレクティブインパクトと市民の可能性~
〇日時:2018年4月20日(金)13:00~17:30
〇会場:岡山市勤労者福祉センター
●基調講演:川北秀人さん(IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]代表者)
●分科会:岡山市内の協働実践者及び中国5県の中間支援組織
〇内容:NPO法20周年の節目を踏まえて、「この20年でNPOと支援はどう変わり、これからの社会のために何をすべきか。」というテーマでのご講演と、岡山市において多様な主体で展開されている課題解決のプロジェクトを問題構造の全体を意識しながら編集し、その成果と課題を共有すると共に次に何をすべきかを考える分科会をSDGsの目標にも引き寄せながら
「社会的孤立と生活困窮(SDGs目標①)」

「エリアマネジメントと集落自治(SDGs目標⑪)」
「教育と人づくり(SDGs目標④)」の3テーマで開催します。
〇主催:中国5県中間支援組織連絡協議会
岡山市岡山市ESD・市民協働推進センター
〇協力:IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]

 

「社会的孤立と生活困窮」


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上記「」の3つ。すべて出たかったけれど、体は一つ。

「社会的孤立と生活困窮者」の内容は以下でした

・「高校生の妊娠とその支援の検討」 

       妊娠した高校生の支援を考える実行委員会
・「離婚をしようとする親への支援」 

       家族支援センターみらい
・「養護施設退所後の子どもたちの支援」 

       NPO法人子どもシェルターモモ

 

「高校生の妊娠とその支援の検討」


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高校の先生が実際に対応した事で、深刻だと思い、今後どのような対応が出来るのかと、一歩踏み出した事例。

妊娠し、罰として中退させられ学歴がないなかでの就職、子育てと、長期的な支援が必要との訴え。実際に担任の高校生の妊娠にあい、妊娠した高校生がどれ程いるのか実態調査に乗り出した。今後どういう対応が出来るのか検討していきたいとの訴えに、大きな問題なので関心もって欲しいと、問題提議されてました。本当にそうだ。

その後隣同士でどうサポート出来るか話し合いました。お隣さんは倉敷市公明党の議員さん。産科に調査に行った時の話をしました。日光市でも深刻な事例がみられ、一般質問した事をお伝えしました。
 

 「離婚しようとする親への支援」


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離婚後の面接交流は、本当に大切なのに、サポートする人がいない事に気づかされました。こどもたちは自分のせいで親が離婚したと思い勝ち。面接交流をサポートする事で、離婚後も親と会える事で、心身の落ち着きを取り戻すので、大事な支援だとの訴えに胸が熱くなりました。

離婚後離れた父親が、こどもに会い、こどもの貧困が目に見えて、父親の養育費支払いが滞りなく行くと。会ったら靴がボロボロ、買ってあげたいが、元妻がどう思うかと相談を受ける。父親がランドセルは買うべきか、こどもに聞いてもお母さんが買ってくれるかわからないと言われ、どうしたらいいかと相談がある。等シングルマザーの困窮ぶりに胸が痛む。

協議離婚が多いが、養育費支払いも決めずに離婚する場合が多い。きちんと決めるためにも、調停離婚を進めたいと。

やはり発表後高校生の妊娠を取り上げた人たちも一緒に話し合いました。明石市では離婚届けに養育費支払いの欄があると、素晴らしい事を教えて貰いました!

 

明石市の取り組み

離婚後のこども養育支援 ~養育費や面会交流について~

 まちの未来でもある「こども」を社会全体で守り、健全に育んでいく視点から、離婚や別居に伴う養育費や面会交流などの「こどもの養育支援」について、平成26年4月から「明石市こども養育支援ネットワーク」の運用を開始し、
1 相談体制の充実化  2 参考書式の配布  3 関係機関との連携という3つの観点から支援を実施しています。

  また、平成26年10月から、4 「こどもと親の交流ノート(養育手帳)」の配布 5 「親の離婚とこどもの気持ち」の配布 6 親子交流サポート事業の開始 という3つの支援策を追加しました。

 さらに、平成27年1月に、7 離婚前講座(こども養育ガイダンス)を試行的に実施しました。平成27年8月には、親の離婚などを経験したこどもを対象とした、8 こどもふれあいキャンプを実施しました。

 

↑市役所でここまでするとは凄いです!

 

「養護施設退所後の支援」

高校を行かない選択をすると、15歳で養護施設を出されます。高校中退でも同じ。10代で親の支援も社会の支援もなく、働いて自活する、そんな過酷な状況にいるこどもたち。その事は以前から知ってました。

今から20年ほど前に児童養護施設に見学に行き、上記の事を知り、こどもたちの置かれた環境に驚きました。2才の長男を連れて行ったら、あっという間に連れていかれ、直ぐに縁側から落ちたと、額から血を流している長男に何があったのかはわかりませんが、こどもを連れて行くべきではないと反省しました。

その後、県内で「星の家」という養護施設退所者のこどもたちを受けれている方と知り合い、どうしようもない境遇で、荒れるこどもたちを献身的に支え続ける姿に感銘していました。

岡山でも同様な人がいて、素晴らしい実践をされていました。その影でしっかりと行政の方々のサポートがありました。

発表後同様に隣同士で話し合いました。こういう地道な支援の予算はどうしてるのでしょう?との疑問に、国の予算措置があるが、それだけでは足りないこと、日光市のだいじょうぶさんの事例をお伝えし独自予算であることお伝えしました。どうぞ視察へとも。

 

このような社会的ニーズが地域にある、それを誰が捉え、政策としていくか、そこは中間支援団体であると。勉強になりましたが、重い課題です。

 

【第③部】
原因解消に届く課題解決のための仕組みと伴走支援はどうあるべきか

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~支援者向けワークショップ~
〇日時:2018年4月21日(土)10:00~13:00
〇会場:岡山県総合福祉ボランティア・NPO会館
〇進行役:石原達也(NPO法人岡山NPOセンター)
〇内容:地域の課題解決においては、認知された課題への対応だけでなく、その原因を分析して対応することや担い手を育むことが必要です。そのための仕組みやそれを確かなものとする伴走支援はどうあるべきかを岡山市のESD・市民協働推進センターにおける取り組みの事例を参加者それぞれの事例を共有しながら学びあいます。
〇主催:中国5県中間支援組織連絡協議会
〇共催:シン・シエンシャ会議

 

岡山NPOセンターの驚く実践
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市民協働推進モデル事業(補助制度)


岡山市にある社会課題の解決を官民協働の手法ですすめるため、協働によってより効果的に課題解決がすすむ事業を公募し、補助金を交付し、岡山市との協働で実施するものですが、実施後は市の一般施策となったり、あるいは団体の公益事業として自立していくなど、新たな公共事業を生み出していくためのモデルとなる事業。

この事業の中で市民団体へは伴走するのではなく、積極的に情報提供し介入していると。
平成27年度からは、協働事業で解決を図りたい課題の深刻さ、解決の必要性など、具体的に現状を把握し分析する、市民協働推進ニーズ調査事業も開始してます。

センター職員が行政の各課に行って、協働の意志があるか、ないならこういう視点はどうかと提案するなど、センターがイニシアティブをとって行っており、驚愕です。

更にそれをまとめ公表し、市民団体から協働の問い合わせがあるという好循環を呼んでいるそうです。

 

 

【第④部】
市民活動・市民事業の支援を担う人材の『半人前・一人前』タスク&スキルリストづくり(ソシオマネジメントスクール)


〇日時:2018年4月21日(土)14:00~16:30
〇会場:岡山県総合福祉ボランティア・NPO会館
〇講師:川北秀人さん(IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]代表者)
〇内容:市民活動・市民事業の支援を担う人材は、施設や機関の増加に伴って増え続けています。しかしその担い手に求められるタスクやスキルの共有や育成は、残念ながら期待通りには進んでいません。支援者に求められるタスクやスキルを基礎から見直す1回完結の講座です。
〇主催:IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]
〇共催:中国5県中間支援組織連絡協議会

 

どこの会社でも採用すべき

人材育成の極意

 
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NPOセンター職員に採用されたら、1日30項目教える。10日で300項目。その項目は鍵の開閉から苦情対応まで細分化。細分化で業務が明瞭になり、出来なければ正式雇用はないと採用の有無も明確になる。

それも半人前コースと一人前コースに分けて考える。

一人前コースは人に教えられるレベル。

という衝撃の話。その後に個人ワークで、半人前と一人前の出来る事をあげていく。挙げられないのは問題と。

旭川NPOセンターでは作って実践されている。見せて頂いたが凄い。

センター職員は事務ができない人は、就職しない方がいいと。運営に事務は欠かせない。それを出来ないと、他の人がやる事になり、他の人の負担になるから迷惑。事務が出来ることが基本。

口が達者なだけの人が希望しがち。そういう人が一番要らないとバッサリ。

 

支援者は伴走者じゃなく、カウンセラー。自転車の後輪がないような、理想があるだけで機動力がないような団体が多い。そういう人に寄り添って伴走しても前に進まない。そういう団体には機動力がある人を紹介し、介入する、でないと団体として機能しない。

 

。。。2時間休憩なし。寝てる人にはそこの誰それ、お疲れなら退席していいですと容赦ない指摘。それだけ真剣な川北さん。一般質問の宝庫の話しで、聞き逃すまい、でも、このところの寝不足で目が閉じる、と戦いつつ聞きました。濃密すぎてヘトヘト。

 

思わず『小豆島』へ


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選挙後の疲労のピークに研修へ来てしまいました。

もう心身ともにズタボロ。癒されたい!

せめて海見て帰りたい。足も痛くて歩けない。

研修場からタクシーに乗り運転手さんに

「ここから近い海はどこですか?」

「うーん、小豆島ですかね。フェリーで1時間ですよ」

さっそくググると、オリーブの島等魅力満載😍

大好きな船で島の海❤決定!小豆島へGO!

めっちゃ癒されました。で帰りは神戸までフェリー。で夜行バスで東京へ。バス全然眠れません。余計疲れたよ💧