日光市議 阿部かずこ  みつばち通信

市民活動から議員へ。皆様に様々な情報をお届けします。みつばちが花から花へ飛んでいき、受粉し花を咲かせるように、情報が届きそこで花咲くようなことが起こるといいなと思ってます。

有機農業推進フェアは凄かった(大事な事なので長文😅)

11回目の開催。。。知らなかった(/。\)

アースデイNikkoでお世話になった民間稲作研究所の稲葉さんがお出になられると聞き、行ってきました。稲葉さんは農薬の空中散布に反対し、上三川町で中止にさせた凄い人。


有機野菜等欲しいものがたくさん😍

ブログ携帯で書くようになってから写メがアップ出来ず。有機農業祭の様子がアップ出来ず残念です。アースデイNikkoでお世話になった石川さんやらきくあつさんやら狐塚さん等知り合いの方々が出店されていました。


とちぎ国際有機農業映画祭 2018

有機農業祭の一環として行われています。
10時から『甘いバナナの苦い現実』
13時30分から映画『種子』の上映
14時20分から印鑰さんの解説とフリートーク
15時から主要農作物の安定供給を求める「県条例」制定運動についての集会という盛りだくさん。


『甘いバナナと苦い現実』

 日本で最も愛され、食べられている果物、バナナ。しかし、その生産現場を私たちが目にすることはほとんどありません。日本のバナナの主要な輸入先であるフィリピンのミンダナオ島では、近年、「高地栽培バナナ」の生産が盛んです。日中と夜の寒暖差が大きい高地で時間をかけてつくられるバナナが、日本市場向けに開発されました。
 
 この高地栽培バナナは、一般的なバナナよりも糖度が高く「甘くておいしい」と人気の商品で、島の豊かな自然の恵みとも謳われてもいます。ところが、生産現場を訪れると、農薬の空中散布にさらされて暮らす生産者や近隣住民の姿がありました。

 人びとは皮膚や目の異常を訴え、飲み水の汚染にも苦しんでいます。企業と契約を結んだ人びとからは、不透明で不公正な契約に対する怒りの声も聞こえてきました。一方、ミンダナオ島には、公正な取引と農民の自立、農薬を使わない栽培を目指すバナナ生産者や、それを支えるパートナーの取り組みも徐々に広がっています。
 
 多国籍企業による世界の農業・フードチェーンの支配。命を脅かす農薬散布を企業は法でねじ伏せ、その現実を知らず安いバナナを購入する事で間接的にその企業を支える日本。私たちは買い物の意味を知らなければいけないと痛感させられる良い映画でした。


『種子—みんなのもの? それとも企業の所有物?』

 食の源である種子。農業も豊かな食文化も、すべては一1粒の種子から始まりました。しかし「緑の革命」以降、工業化された大規模農業が推進される中で、種子は知的所有権の対象となり、貿易協定などを通じてグローバル大企業による支配が進められてきました。

 2010年以降、ラテンアメリカ諸国では農民による種子の保存を禁じ、毎回企業から種子を買うことを強いる通称「モンサント法案」が多くの国をかけめぐります。これに対し、農民を先頭に、先住民族、女性、市民が声をあげ、大規模な反対運動が起こりました。

『種子—みんなのもの? それとも企業の所有物?』は、こうしたれらラテンアメリカの人びとの運動そして種子を守る活動を描いたドキュメンタリー作品です。2017年にラテンアメリカ8カ国のNGOや農民組織8団体が制作し、途上国・先進国を問わず食の運動に関わる人たちの間で広がり、大きな反響を得ています。


印鑰さんの解説とフリートーク

🔘モンサント
 
 米国に本社を構えるモンサントは、癌になったのは除草剤のせいだと訴えられ、320億円の賠償を言い渡され敗訴。末期がん患者が使用していたのは「ラウンドアップ」というモンサントの代名詞と言える除草剤です。

 モンサントのビジネスの肝は、除草剤だけでなく、除草剤に耐性のある大豆やトウモロコシなどの遺伝子組み換え種子も開発し、これをセットで売り込んできたことにある。農家からすれば、除草剤を大量に散布しても作物だけは育つ。それどころか、(少なくとも当初は)従来以上の収穫量を得られるということで、このビジネスモデルが瞬く間に世界の種子市場を席巻してしまったのです。

 だが、遺伝子組み換え種子は一代限りしか使えず、農家は毎年種子を購入しなければならず、その種子は「知的財産権」で保護されている。つまり、農家は種子を販売する企業に全面的に依存することになり、この隷属状態から抜け出せなくなります。

🔘種子法

 現在、世界中で巨大企業による農業の支配が進んでいるが、その支配は「種子」を通じてなされている。もともと日本には「種子法」が存在していた。「種子は農業の根幹」「種子は公共の物」という考えから、コメなど主要農作物に関して「種子」の公的な維持・管理を定めたものです。

 この法によってそれぞれの地域に適した「良質な種子」が安定的に生産されてきたのである。ところが、今年4月、この「種子法」が十分な議論もないまま廃止されてしまった。これによって、モンサントなどの巨大企業が「日本の種子ビジネス」に全面的に参入できる状況が整ったのです。

 種子法廃止によって日本の農業が直面する事態について警鐘を鳴らしています。

🔘種苗法の改正

 現在は種苗法の改正によって、自家採種を厳しく制限することの具体的な検討が始まっています。 外国の種苗(農薬)会社のビジネスをサポートしたい政府の方針が透けて見えています。彼らのビジネスのために、なぜ私達の歴史や伝統文化や未来の発展が毀損されなければならないのか、危機的状況です。

🔘ミツバチの危機

 ことの始まりは1990年代。ヨーロッパ諸国で、ミツバチの大量死や数の減少が報告されるようになりました。その中でも、巣には蜜や蛹や女王蜂が残されているのに、働きバチがいなくなってしまう現象は「蜂群崩壊症候群」とよばれ、現在では米国・カナダ、中南米、インド、中国、そして日本などにも広がっています。

 なぜ、働きバチが巣から消えたのか?そのミステリーの謎については、当初、いろんな説がありましたが、近年では「ネオニコチノイド系農薬の多用が主たる原因である」との認識に固まりつつあります。

 ネオニコチノイド系農薬は、虫の神経系を狂わし、ミツバチがネオニコチノイドに低用量でも曝露すると、脳の働きが狂い、方向性を失い、巣に戻れなくなってしまうと考えられています。

 ネオニコチノイド系農薬の問題点は、残効性が高い事です。
バナナにも果肉まで残留していました。この農薬は有機りん系でサリンと同じような構造です。

 EU諸国の動きは早く、既に3種のネオニコチノイド系農薬は、2013年12月より2年間、暫定的にEU全域で使用が原則禁止となりました。しかし、日本の政府は2015年5月19日、厚生労働省ネオニコチノイド系農薬2種類に関する食品残留基準を緩和しました。ほうれん草では往来の13倍(40ppm)に引き上げられます。EU諸国などの世界とは逆行し、日本ではネオニコチノイド系農薬をより使いやすい状況になっています。

 ネオニコチノイド系農薬は住宅建材の防虫やペットのノミ取りなど、私たちの生活のごく身近にあふれています。生物多様性への影響はもちろん、人への安全性を含めて、注視していく必要があると言えそうです。


栃木県で主要農作物種子法に代わる県条例制定運動

 上記の危機的状況に歯止めをかけようと、条例制定を求める人たちが呼び掛け人となって、結成総会に先立つ映画上映とトークとなったそうです。

 条例制定に関して県の意向について質問しました。知事も議長も前向きであるとの事。呼び掛け人募集と。子ども達の食の安全は大事な事、そのために有機・無農薬栽培を促進するために、アースデイNikko呼び掛けました。ミツバチ危機にも関心があり、議員連盟作りたいと思っていた位です。参加させて頂く事にしました。


会場:上三川いきいきプラザ

 会場になった所はプールも温泉もあり、トレーニングルームも完備してる素晴らしい施設でした。日光市にも。。。財政難で出来ないですね(◎-◎;)