地道、組織的にすすめる公共施設マネジメント
公共施設マネジメントの重要性
7月20日日光市主催で公共施設マネジメントセミナーが開催されました。
公共施設マネジメントとは、市が保有し管理運営している公共施設について、全体像を明らかにするとともに、その機能や配置状況、利用状況や稼働状況、また施設運営に要する経費や施設の老朽度等について実態を把握し、その結果適正規模に集約し管理していくことです。
当たり前の事のようですが、合併により、5つの市役所がある、それを是正するため、縮小し新しい行政センターにする、3つの文化会館も1つにする、1つ残すのはどこかなど、痛みと大きな予算が絡む大問題です。
公共施設の大きな割合を占めるのが実は学校です。地域になくなる事は大問題ですが、維持管理できず、事故がおこる等は許される事ではなく、公共施設マネジメントは市民生活に直結しています。
そこで日光市では毎年公共施設マネジメントの講習会を開いて職員の方も多く出席していました。
『施設管理担当者が主役の公共施設マネジメントを目指して』
講師は小田原市企画部公共施設マネジメント課細谷夢津美さん。
まちづくりか景観担当。
対立から調査へ
今や自治体公共施設マネジメント(FM)管理は、自治体の経営を揺るがす上位懸案事項。
小田原市では新市長がFM白書ささっと作った。
それに合わせて平成23年加藤市長総合計画を改革。
その時に企画部、建設部が対立。企画部は目新しい市の目玉政策を望みたい、建築課は新しいものは建てられない。企画部が歩みより、実際の事がわかるように、現行の建築を全て調査してと建築部に調査依頼。
劣化の基本情報6000ほどの詳細データー作り上げ保全費用のデーターベースに。
着々と
小田原集中的に毎年60億円かかるが25億円 しか支出できない。維持管理に1、070億円の不足が生じる。
転換点在、意識改革、業務サイクルを実行し優先順位まで決定。
市民との課題意識共有もはかった。2年間5回。自治体、PTA、等市で要請して実施。市と市民が対立しないように、研究室の人を入れた。
公共施設マネジメントを担当し8年。
2年かけて施設まわった。課題がいっぱい。
施設管理してる人が管理の仕方を知らない。
管理の仕方をわかって貰うために通信も出した。
日本管財に個別相談し担当施設と意見交換会を実施。
外部の人と膝詰めで話した。
講習会で変わる
公共施設マネジメントのレジェンドの寺沢さん呼び、公民連携全国の事例紹介してもらった。
その効果か、給食センター建て替えの時にリースとかあるかもと流れが変わる。
300件要望が出た。意見交換会、去年はじめて今年で2年目
プール老朽化をグループ討議。学校外も視野に。
盲点
報告書はあったが誰も読み込んでなかった。
読み込んで実行計画に反映させていく意識が必要。
ブロック塀の事故を受けて点検項目に漏れてたと追加。
この後日光市の公共施設マネジメントの報告もありました。
小田原市の細谷さんの講演に、職員の鏡のような人だと思いました。実施調査を丹念に、そこから改善を相手を慮って進めていく。必要であれば講演会の開催、住民との話し合い、着実に進めていく。そこに在籍8年と長期で取り組める人事配置。
公共施設マネジメントのような長期間取り組まないと行けない課題には、担当職員の長期間配置は必要。
視察に行って成功してる所は、長期間配置がされていました。
今後日光市でも是非行って欲しいです。