日光明峰高校と意見交換会
12月25日、教育建設水道常任委員会で日光明峰高校の校長先生はじめPTAの方々と意見交換会を行いました。
陳情不採択に
9月議会で県立高等学校入学選抜で再募集実施を求める陳情が不採択になりました。
陳情は常任委員会に振り分けられ、少人数で充分な意見を述べあい、多様な視点で議論がされ、常任委員会でまずは採択・不採択がされ、他議員は傍聴し、最終の議会日に議長以外が採択に加わり採択・不採択を決します。
この陳情は定員減に悩む高校にとって、再募集をかけられれば、定員を増やすことが出来るという願意 で陳情されたものです。高校の再編は県の権限なので、議会で採択となれば県に陳情します。
陳情に賛成しました
他県で行われていますし、貧困で地元でしか行けない、公立じゃないと厳しいというご家庭にとって朗報だと私は賛成しました。しかし定員減に悩む所が再募集で救われるより、もっと根本的な対策が必要ではないか、弊害の方が多いのではと不採択になりました。議員の賛否は日光市議会のホームページから見られます。
急がないと
不採択にしたものの、定員減に悩み、存続の危機にある高校に対して何もせずに良いのか、意見書を出せないか。と話も聞かないで勝手に意見書もない。そこで日光明峰高校の方々と意見交換会を設ける事にしました。
新聞でも栃木県の第二期高校再編計画が掲載され、その中に明峰高校が特例高に指定され話題になりました。日光明峰高校が2学級特例校に指定され、2学級での生徒募集開始から3年目以降、入学者が2年連続して募集定員の3分の2未満となった場合は、地元地域とも十分に協議し、原則として、統合などを行い募集を停止しますと。
その後今年の日光明峰高校入学希望者が23名とも新聞に出て、危機的な事がわかりました。急いで高校の方々と話し合いをと、暮れも押し迫る25日に行くことになりました。
再建した隠岐島根県島前高校をモデルに
話し合いに際して、高校の方々にどのような事を望んでるのかまずはお聞きします。しかし、日光明峰高校の場合、急いで対応しないと存続できない所まで来ています。
更に来年3月までが任期の常任委員会。至急結論を出す必要がありました。そのためにどのような事が提案出来るのか。
以前視察に行った海士町の島前高校が参考になると思い、委員長にも話して意見交換会に望みました。
隠岐島前高校は人口2300人の所にあり、存続の危機にありました。高校が無くなれば島は住む人が居なくなるとの危機感で、町長、議長、教育長、町民で「高校魅力化プロジェクト」という協議会を立ち上げ、今や進学校として有名になりました。
切実な要望
明峰高校の校長先生とPTAの方々からは、ホッケーが有名で寮さえあれば入学希望者が増えること。県に寮設置要望したが民間で用意して欲しいと言われたが、他県では県の協力で寮が出来ていること。PTAの方の中にはホッケーさせるために、親子で移住してきてかなりの負担になってる事に驚きました。
自転車通学が禁止されており、駅からのバス代が月に10800円掛かるので助成して欲しい。秋の観光シーズンは観光客優先で乗せて貰えない事もあるには驚きでした。
学校でバスを持っており通学の送迎に使いたいと言ったが、県の許可が得られなかったこと。
地元の方々と協議会があるが、もっと日光市として日光明峰高校生を活用して欲しいこと。
様々な意見が出されました。校長先生の尽力に頭が下がると同時に、議会としてもっと早くに何か出来なかったか申し訳ない思いでいっぱいでした。
副委員長の任
副委員長なので質問は最後になります。が1時間の意見交換会で他の委員の質疑で時間オーバーに。私は質問も出来ず、隠岐島前高校の事、市との協議会設置をお礼の挨拶に織り込むようにと委員長から言われ、えーーー。
協議会のような重い提案を、最後の挨拶にするということは、言いぱなしになってしまいます。委員の方々の同意も必要です。当然歯切れが悪くなりました。
が尽力され改善策がない状況の高校の方々から、今度の話し合いはいつですかと聞かれるほど、期待が大きくなっています。隠岐島前高校の取り組みの資料を校長先生にお渡ししました。
明峰高校存続へ向けて、3月の常任委員会の任期までどこまで出来るか、走ります!