日光市議 阿部かずこ  みつばち通信

市民活動から議員へ。皆様に様々な情報をお届けします。みつばちが花から花へ飛んでいき、受粉し花を咲かせるように、情報が届きそこで花咲くようなことが起こるといいなと思ってます。

こどもの生きる力を信じる、それが親の役目


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子どもの学びと未来の語り合い

· 主催者: デモクラティック・スクールつながるひろば

2017年8月20日 13:30 - 16:30
場所         南原地区コミュニティーセンター
参加費 1000円

ゲスト 蓑田 雅之さん(サドベリースクール:東京)

                七田 由利さん(ホームスクーリング:日光市

                 福田 奈奈さん(フレネ教育:日光市

 

最初に参加者の自己紹介で思いの分かち合いから始まりました。ゲストの皆さん各自が経験された子育て、教育実践について、お話し頂き、参加者からの質問を受け付けながら交流しました。

遠くは、松戸市熱海市から計26名(うち子ども4名)参加。

サドベリースクールとは、その子の関心を引き伸ばし、自治する力を育む教育です。http://democratic-school.net/

ホームスクーリングとは、家庭をベースに、その子ならではの学び育ちができる教育です。

フレネ教育とは、子どもの生活、興味、自由な表現から出発し、印刷機や様々な道具、手仕事を導入して芸術的表現、知的学習、個別教育、協同学習、協同的人格の育成を図る教育です。

 

こどもの可能性を信じる


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物凄く良かったです。こどもの「生きる力」の土台が作られる時の、関わり方について深く学べました。

学校に行かなくても問題ないとの親の心構えから、過疎で高校から遠方に行かざるおえないこどもとの生活からホームスクールを選んだこと、小学校の先生から自由な表現が出来る環境作りの実践報告など、様々な立場でのお話に、これはお子さんが小さいときの親御さんに聞いて欲しいと思いました。

 

サドベリースクールとは


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箕田さんはお子さんが不登校になった時にサドベリースクールに出逢い、通わせた事でかわったのは自分自身だと。大事なのは、こどもは学校に行かなくても大丈夫。親はこどもの「生きる力」を信じること。柔らかな話し方で勇気づけられ、学ぶ動機つけが出来れば、人は学ぶと言う、教育の原点のお話満載でした。

そういう気づきをくれたサドベリースクール、箕田さんがたくさんお話してくれました。ビデオに録ってあります。

要点を書きたいのですが、今頭が良く働いていずまとまりません😓なので箕田さんのお子さんが通った東京のスクールから転載させて頂きました。スミマセンm(__)m

 

東京サドベリースクールはアメリカのマサチューセッツ州フラミンガムの私立校サドベリー・バレー・スクール(1968年設立)をモデルにして、2009年4月に開校した新しいタイプの学校です。
 
東京サドベリースクールには授業がありません。
テストもないし、人から指示を受けることもありません。
クラスも学年もチャイムもありません。
誰かの用意した選択肢の中から選ぶのではなく、まったくゼロベースの中から、自分の好奇心を追及しつくしたり、自分たちに必要なシステムを、自分たちで作り上げたりしています。
つまり生徒たちは、自分でやりたいことや必要なことを見つけ出し、それを好きなペース、好きな方法、好きな人たちと共に活動しているのです。
 
私たちは「人は本当にやりたい、必要だと感じたときに一番よく学ぶ」という考え方を大切にしています。
スタッフと呼ばれる大人は、生徒たちのあるがままを信頼し、彼・彼女らが大好きなことを見つけ、知りたい欲求を追求できるように環境を整え、見守ります。
このように大人の一方的な評価や期待がない環境のなかでこそ、生徒たちは、安心して自分の好奇心をとことん追求し、自らのやり方で学び、自分が大好きなことは何かを知ることができると考えています。
 
この学校では、生徒もスタッフも対等であり、お互いを尊重しています。
ミーティングと呼ばれる話し合いにおいても、学校のルール作りや学校運営、スタッフの人選を含むあらゆることに対して、生徒もスタッフも全員が自分の意見を言い、平等に一票の権利を行使することができます。
生徒たちには「自分のやることを自分で決める自由」があり、「学校を自分たちでつくっていく権利」が与えられているのです。
それらを経験することで、生徒たちは、「自分が何をしたくてしたくないのかをじっくり感じる心」「他人から与えられなくても自ら活動を生み出す自発性」「全てを話し合いで平和的に決めていけるコミュニケーション力」といったことを、体験を通じて学んでいきます。
 
このような体験を積み重ねることによって、生徒たちが、自分自身が幸せだと感じる人生を選ぶことができる大人へと成長していくと、私たちは考えています。
 

理念

・あるがままの自分を信頼し選択することで自分の人生を生きる

・自由と社会性の調和

 

サドベリースクールで育つと

今回の企画時に、サドベリースクールで育つとどのような人になるのか、スッゴく興味があって、箕田さんのお子さんに是非会いたいとお伝えしました。現在15才になるお子さんは色々とやりたい事があって忙しく来れないと。

そこも凄いなー。政治にも興味が出て、各地を歩いてるとのこと。自分の目でみて確かめる、そういう基本が大事。15才でそこへ到達してる、サドベリースクールの教育に益々興味が出ました。全国に10数ヵ所しかない。栃木県にはまだありません。

 

箕田さんのFBから

今日は日光市で開かれたお話し会に参加してきました。私からはサドベリー教育の話をさせていただきました。他に公立小学校でフレネ教育を取り入れた授業を行っている教員の方や、自給自足の生活をしながら子どもをホームスクーリングで育てたお母さんのお話がありました。

 驚いたのは、ホームスクーリングをやられている家のお嬢さんが、うちの息子と、ある団体で一緒に活動していたこと。まさに奇遇としか思えない偶然の出会いにびっくりしました。こういうのを「縁」っていうのでしょうね。公教育の制約の中でフレネ教育を実践されている先生の話も、とても素敵でした。

 参加された方はみな熱心に話しを聞いてくださり、最後のフリートークも、時間を忘れてしまうくらい盛り上がりました。10月8日には、同じ「デモクラティック・スクールつながるひろば」の主催で、小さな天才の育て方の著者である「よっぴー&まりんちゃん」のトークライブがあるそうです。めちゃくちゃ楽しいお話になると思いますので、よかったら参加してみてください。


 ホームスクリーングとは
 
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ゲストは以前から自宅にお邪魔して、こどもたちにも会ってる、七田由利さん。が今回お話聞いて、もっと早くに聞きたかったと思いました。

由利さんは小学校時代から家族ぐるみで学校に懐疑的だったこと、不登校ぎみでも家族の理解があった。それでも大学には入り、バブルでいい思いもしたが、バブルがはじけて挫折を味わい、うつ気味に。そこでわいた働き方への疑問。働き方変えたいと日光市の三依へ引っ越。お金に振り回されない生活をしたいと自給自足の生活を始めました。

そこで体験した深刻な過疎の現実。

過疎のために高校が通える地域になく、高校に通うために家を離れるこどもたち。離れた場所に住まわせるために、教育費が普通よりかかり、馬車馬のように働くか、母親とこどもが高校のあるとこまで引っ越し、家族がバラバラになるか、、、

由利さんは教育のために家族がバラバラになるのはおかしい。

家族が笑って暮らせるのは、教育も自分でやるのが良いとホームスクリーングを選んだ。

けれど人は人の中で育つ。こどもたちは学校とういう集団が必要だとも思う。必要な部分いけばいいと。

議員としてわかっているようで、真に理解してなかった問題を提示され、駄目だな自分と深く反省させられる内容でした。

 

 

ホームスクリーングで育ったこどもは

由利さんはそのような思いから、高校に行く必要がないしお金もない、とキッパリこどもに言ったそうです。「オヤハラ」で強制ですよと笑ってましたが、そう思うのは当然だと思いました。

こどもに生きてく上で大事なのは「食える」こと。そのために自給自足の暮らしをこどもたちと共にしてきました。その暮らしぶりは有名で、テレビ局にも取り上げられ、この日も多様な学びの特集を組みたい、その一環で七田家の報告があると聞いたからとテレビ局の方が静岡県から見えてました。

鶏を飼って最後は絞めて戴く事を、こどもたちもします。それが「食える」。今では誰かがやってくれ、命を戴く事を忘れがちですが、七田家にはあります。何度か遊びに行きました。

七田パパにはアースディ日光にも参加して、講演して頂きました。

がいかんせん人が居なくて寂しくなり、ウーハーさんを受け入れたと。外国人がいつも来てましたね。

お子さんは4人。長男さんをまたぎ(狩猟を主な生計)にしたかったそうですが、今はIT関係の仕事についます。自立し、すでに人に使われるのではなく、自分で仕事は作るものと長男さん。若干20ですよ、到達点が早い。

海外留学も長男さん自力で獲得。18000人の応募でただ1人に選ばれアメリカへ。

長女は中学卒業後様々悩んだ末に、東京の弁護士さんの元で研鑽中。自分の道を歩みはじめた所だそうです。

二人のお子さん、知的で、理性的、深淵な文章が書け、お二人とも既に政治活動にも興味を持ち行動し才気溢れてます。七田家の教育のあり方が大きいと感じます。いい意味で親の顔がみたいと思わせるお二人です。

 

フレネとは

 

フレネとは、人の名前である。
フレネがニースの師範学校で最終学年を過ごしていたとき、第一次世界大戦が勃発した。彼は、卒業を待たずに代用教員になり、そして戦場へと送られ、そこで毒ガスでしたたかに肺を侵され、70%肺切除の障害者となった。
彼は、自分が経験した退屈な学校生活と、悲惨な戦争への批判を胸に秘めて最初の赴任地バル・スール・ルー小学校に向かった。新しい教育を求めて、「解放された学校」グループに加わり、ドイツやロシアの学校を訪ね、スイスの新教育国際会議などにも参加する模索の道程が始まった。

大声を出せないというハンディキャップを持ったフレネは、伝達本位の教育ではなく、こどもの生活、かれらの表現そのものを学習の中心にすえることに活路を見いだした。こどもが書く自由作文を手がかりにそれぞれの研究へというコースである。そのために印刷機が導入され、プリントを交換する学校間通信が始まった。こどもたちが教科書に頼ることなく自分の力で研究を進めていくためには参考資料が必要だ。そこから、資料カードや小冊子が整えられることになり、学級文庫 Bibliotheque de travail が誕生した。

こどもたちは自由研究だけでなく、計算や文法のシステマティックな習得もしなければいけない。しかしそれは画一的に強制されるのではなく、個々のこどもが自分のレベルに合わせて自分のリズムで学習し、自分自身で誤りを訂正できることが望ましいとフレネは考え、プログラム化された自己訂正式自習カードが作成された。ここから、自分でつくる学習計画表が生まれた。
自らのイニシアティブで学習を進めるこどもたちは、その学習が行われる場=クラスの自治を確保しなければならないということで、学級協議会が組織されるようになった。教育における民主主義がこのようにして形成された。

 

小学校でのフレネの実際

日光市の小学校で、フレネの教育を実践されている福田奈奈さん。今の小学校は一人の教員とこどもたちが向き合っている形ですが、福田さんはロの字形にして、こどもたちがお互いに見えて刺激しあえる学習形態を取ってます。

文章を書くのは、自分の考えを伝えるため。当たり前な事ですが、それを教育過程で私たちは教わった記憶がない。そこをきちんと教えている福田さん。

そのためにプリンターも教室に備え、パソコンもあり、自分で入力出来るこどもは自力で印刷まで。

表現はしたい子がすれば良くて、全員の絵や習字を貼ることはしませんと。嫌いな苦手なものを貼られるこどもはかわいそうと。全くそうだ、けれどありがちな風景にもの申し実践する事、そういう変革を嫌う学校では摩擦もあったと。しかし福田さんから戦う姿はイメージ出来ず、実に爽やか。こんなこどもの自主性を重んじる先生が現役でいらっしゃることに感動しました。

 

主催は宇賀神さん

栃木市でサドベリースクール開催を目指してます。

宇賀神さんのFBから以下抜粋

 

幼児をもつ親の方、子どもの学校での様子が気になる親、子育てがひと段落した方、孫との関わりのある方、ひきこもり、特別支援を要する子に関わる方、公立学校の教員、議員の方など、様々な方が参加しました。

主な感想
・3人に共通しているのは、子どもの持つ力を信じて、見守ること。
・どの教育も楽しく子どもが自分らしさを出せる。「生きる力」を求めてきたが、ここに感じた。
・有意義な時間だった。たのしかった。

フリートークの時間には、サークルになって、わいわい話も盛り上りました。

 

宇賀神さんは親子で参加出来るように、ブロック等の遊び道具を用意してくれてます。今回の企画も講師の手配も全てしてくれました。私は場所の手配と、告知の案内を2万枚新聞折り込みに入れました。

3日前は3人しか申し込みがなく、焦りました。母の介護と葬儀で市内の関係機関回れず、このような素晴らしい企画を充分に告知出来ず、大変申し訳なかったです。

が予想を超えた多くの方のご参加で、活気ある素晴らしい会となりました。

今後も続けたい!どなたか一緒にやってくれませんか?