民進系女性議員はカッコイイ
「2017年民進党女性議員ネットワーク会議
総会・研修会」開催
9月3日から4日にかけて、都内にて「2017年民進党女性議員ネットワーク会議 総会・研修会」が開催されました。
『民進党女性議員ネットワーク会議』は、党所属女性議員および地方自治体議員フォーラム参加者で構成され、総会・研修会には全国から約100名が参集。栃木県は平木ちさこ県議、山田みやこ県議、私の3名が参加しました。
緩やかな集まり
私は民進党公認議員ではなく、地方自治体議員フォーラムに参加しています。フォーラムは連合推薦議員が参加しています。前回の選挙で公認と推薦、いずれも受けずに無所属で出ました。当選後連合の議員懇に参加しています。
民進党はこのような色々な立場の議員を受け止め、研修させてくれます。
国政の勉強は必須
国政の事がわからないと市議会議員は務まりません。介護保険も国政。介護保険は削られて、市民と介護保険事業者は苦しんでいます。マイナンバーも国政。国民の情報一元化に多大な予算が投じられましたが、国民に浸透せず、有効活用されてません。
放射能問題も国政で、まだ日光市は汚染状況重点調査区域に関わらず、子どもたちが住んでる住宅の除染がまだ済んでないのに打ち切られました。
前回早朝鳴ったJアラートも国政。日光市は鉄道も停まりました。このように国政が市政に降りてきて、私たちの暮らしに大きく影響を与えます。
そのためにいち早く国政の動向を知らないと、市政にどう影響を与えるのか、また重要な法案が可決しても5年後までにとかなると、いち早くする市町村と最終年度になって重い腰を上げる市町村とにわかれます。
最近で言うと「子育て世代包括支援センター」がそうです。産後うつ等で自殺や虐待してしまう人を救済するために、出産から育児まで切れ目のない支援を目指して、平成32年度までに各市町村に作るようにと政府は答申出してます。
結城市に視察に行くともうしっかり出来ていました。母子手帳は一人一人保健師さんから手渡しされ、育児に行き詰まった時に再び産科に入院出来ます。
日光市は来年30年度に開設となります。
阿部議員は先に行きすぎと
このように国政を勉強し、市に早期に開始して欲しいと一般質問で要望すると、いち早く皆さまにサービスが届くのです。
福祉関係では、部長から先に行きすぎてますと言われますが、視察で行くと実践してる所があり、市民にとって直ぐに欲しいサービスと思うことがしばしば。
党とかに所属してないと、機会も得にくく、すべて自力で勉強していてはお金も足りません。なにしろ議員向けは高額です。
そのようななかこのような機会が得られるのは、ありがたいです。それに地域で活躍している、元気な女性議員と知り合え、お互いの苦労が分かち合え、勇気を貰えました。
最近議員としてのいたらなさに、全く自信をなくしてたので、頑張っていこうと思いました。
素晴らしい女性議員
が私は4日議会のため3日だけ。
まずは司会の民進党女性議員の方の力強い進行に、圧倒されました。喋りがプロのアナウンサーなみ。
初日は全体会から始まり、《2016年-2017年活動報告》および総会で提案する《2017年度重点政策と行動計画(案)》、《アピール(案)》、前原代表に宛てた《男女平等参画に関する要望書(案)》の内容について説明がありました。
女性は自信がなく立候補ためらう
全体総会後に研修会が3つ実施され、『研修会1』では、『議会の男女均等はなぜ必要か~女性議員比率164位からのスタート~』と題し、三浦まり上智大学教授が講演。
現在、日本の女性国会議員の割合は衆議院で9.3%と全世界の平均を大きく下回り、G7の中では最下位、193ヵ国中164位となっている。
三浦教授は「民主党政権時には11%に上がった。民進党が躍進すると女性議員が増える」と強調。しかし自治体議員の女性割合については、「自治体議員がとりわけ少なく増やす努力をしていない」と指摘。
女性は自信がなく、まずは口説いても直ぐに出ますと言ってもらえない。政治家になった後の家族のフォーローも男性ほど望めず不利との話に、「私の事だ」と深く納得。
先輩議員の大変さを間近でみて、絶対自分には無理と思って来ました。選挙2ヶ月前に立候補打診された時に、自信がなく夫に言うと「向いてない」とばっさり。
が反対されるとやる気が出る、悪い性格で「やってみせる」と逆境に燃えてしまう、痛い癖の持ち主のわたし。立候補してしまいました。勿論夫も目に見える応援なし。
ですから身につまされるお話でした。
女性議員を増やす手段として、地域や女性市民団体とのネットワークを強化し、その中から人材を発掘していくこと、児童や学生に対し、女性が政治にかかわる意義をアプローチしていくことなどを三浦さんは提案。現在民進党栃木県連は実践中。
また、「女性議員はロールモデルとなって次世代に伝えていくことも必要」と訴えた。
災害に女性の声を
次の『研修会2』では、宗片恵美子イコールネット仙台代表理事が『災害に強い地域づくりをめざして~防災・減災に女性の力を活かす~』と題し講演。
震災時に女性が抱えていた困難を訴えた。その困難は避難所が男性リーダーだと理解して貰えない。避難所には女性リーダーも必要。特に毎食食事作りに駆り出され疲弊する女性がたくさんいたそうです。
宗片代表理事は、「目に見えるところでの復興は進んでいるが、真の意味での復興には疑問が多く、まだまだ進んでいない」と言及。
「防災・災害復興対策を進めていく上で、意思決定の場における女性の参画を積極的に行い、女性の持つ専門的知識やネットワークおよび地域レベルで蓄積された知識や経験を活用させることが重要」と。
給食費未納は子どもたちのSOS
『研修会3』では、『子どもの貧困と学校給食』と題し、鳫咲子跡見学園女子大学教授が講演。
この講演会は一番議会で取り上げたいテーマでした。
埼玉県北本市で給食費の未納家庭の生徒に対し、給食停止を決めた事例を挙げ「学校や行政は懲罰的な対応ではなく、滞納は福祉による支援が必要なシグナルと捉えるべき」と忠告。
また、生活に困窮し家賃を滞納、公営住宅から強制退去させられた当日に中学2年の一人娘を絞殺した母親の事件にも触れ、「生活困窮者は生活保護制度を知らないか利用している人が少ない。行政間での情報共有により支援対象者を把握し、適切な情報提供と積極的なアウトリーチが必要」と説明した。
子どもたちの貧困は見えずらいと言われていますが、こうやって給食費未納から貧困はキャッチ出来る、それをどう困窮者対策と結んでいくか。鳫さんはスクールカウンセラーではなく、養護教諭を増やして欲しい、学童保育の夏休みに給食を出して欲しいと。良い政策を頂きました。
鳫さんのお話は、給食費未納の数十人といういっぱひとからげの数字でなく、その一人一人に子どもたちのそれぞれのSOSがある
、そこを掴んで救済して欲しい、そここそ大事とのハートふるなメッセージに心打たれました。そこが私たち議員の出番との背中を押されました。とっても素敵な先生でした!
懇親会はイイ
講演会の後は抽選で席を決めて懇親会。抽選だと新しい人とも出会えるとの配慮。お陰で関西からきた県議さんと知り合いました。議会の話で盛り上がったり、子育てしながらの苦労など女性議員ならでは。
民進君も参加。
2日目は民進党栃木県連からの抜粋です。
『研修会4』では、『原子力発電とエネルギー~コスト問題を中心に~』と題し、大島堅一龍谷大学教授が電力自由化および原発事故費用の負担問題について講演。大島教授は「実績値でみるとkwhあたりの原発コストは、火力・水力と比べて高い。また福島原発事故費用(損害賠償費用、原状回復費用、事故収束廃止費用、行政による事故対応費用)は23兆円を超えている」と自身の検証を報告した。
その後、『研修会5』では、『教育』、『ひとり親家庭支援』、『障がい者の権利』、『保育士確保』、『国保財政と地方医療』、『温暖化対策と再生可能エネルギー』の5つの分科会に分かれ、国会議員と政策について意見交換を行った。
総会では、代表選挙後、前原誠司代表が初めての党務としてあいさつに立ち「党が掲げている女性議員倍増の方針は、新執行部においてもしっかり引き継いで進めていく」と表明。また、「日本は先進国の中でも女性議員が少ない。これを必ず解消していく。その先頭に立つのが民進党だ」と意気込んだ。
そして、《2017年度重点政策と行動計画》、《アピール》が提案され、拍手で採択。その後、《男女平等参画に関する要望書》をブロック世話人から前原代表へ手渡した。
要望書を受け取った前原代表は「皆さまからのご要望を真摯に受け止め、努力だけでなく、結果を残せるよう取り組んでいく」と述べた。
閉会のあいさつに立った男女共同参画推進本部長の神本美恵子参院議員は、両性のバランスがとれた新体制の構築を前原代表に求めた。また、女性議員を増やす取り組みとして、地方組織の役員を男女均等にするよう都道府県連に数値目標を定めていくことを参加者に呼びかけた。そして、「統一地方選挙に向けて、候補者擁立や当選に向けて、本部としても全力でサポートしていく」と締めくくった。